のどかな休日の朝 ハサマの家にチャイム音がこだました
「お届け物です」
「はーい」
階段をちょっと慌てながら降りてくるハサマくん その手にはペンが収まっている
「判子かサインどちらかお願いします」
「じゃあサインで」
「ありがとうございまーす」
「それではー」
手慣れた様子でサインをして紙を渡したハサマくんにお辞儀をするとお兄さんは去って行った
「るんるーん」
「るるるー」
「るるるるっるるー♪」
とても喜んでいるので鼻歌をスキップしながら歌っているハサマくん
リビングに着いてからハサミで段ボールを開けるとそこには注文した高性能ヘッドホンが
「Yahoooooooooooooo!!!」
叫んでいるハサマくんのことが気になってメリーさんが側に寄ってきた
「 私 メリー 何してるの 」
純粋に不思議そうな声をかけられ正気に戻りちょっと赤面しているハサマくん
「お願いしたものが届いてちょっと嬉しくなってた」
「 私 メリー これ 何 」
ヘッドホンをふわふわと浮かせているメリーさん
「んっとねー…………音楽とか聞くやつ」
「 私 メリー 音楽 」
「そそ 音楽音楽」
「 私 メリー 聞きたい 」
メリーさんはハサマくんのパーカーを引っ張りながらお願いする
「結構伸びるよ」
ハサマくんは浮いてたのを取ると左右に引っ張って伸ばした 片耳イヤホンならぬ片耳ヘッドホンだ
なおPCは既に準備してあった模様
ハサマくんはメリーさんの好みがよくわからなかったので色々と選んでみたところ
メリーさんの守備範囲が広いことが分かり「凄いな」となるハサマくんなのであった
メリーさん
電話をかけ最終的に相手の背後にやってくる怪談系都市伝説。知名度は高い方。
恐ろしいものや脱力するようなものや笑い話など無数のパターンが存在する。
ここから独自要素
ロリータ服(カントリー)の西洋人形(少女)の姿をしている。なお球体関節。
時代を反映してネットからも来れるようになったためまた違った意味で怖くなっている。
悪戯の対象が偶然ハサマくんで色々あって観念した後ルームメイトっぽくなった。
喋る時に大体「私メリー」と付けるがこれは癖みたいなもの。喋るといっても口を動かすのは無理。