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葉月の第二の場所

感想とかメッセージはマシュマロによろしくです質問箱でもよかったり

(学園)ハサマくんが都市伝説にあったようです

▽ 一応ホラーなため耐性のない者は読まないのを推奨する

 

 

 

 

 

「よーし!休もう!」 

 

 

平日の朝に行くにはもう手遅れの時間にベッドから起きてすぐハサマくんの元気な声が家に響き渡った。

 

 

 

「まずは学校に連絡をー」

 

 

そうと決まったら一直線のハサマくんは学校に連絡を入れようとしたがその前に着信がかかってきて画面には

 

 

『メリー』

 

 

そんな見覚えのない名前と相手の番号が表示されている。

 

 

「……………?クラスメイトの子にそんな名前のいたかな?」

 

 

 ハサマくんは間違い電話ならそう言っておこうと応答した、してしまった。

 

 

 『 私 メリー 今 ◯◯駅 に いるの 』

 

 

見ず知らずの者が最寄りの駅にいることに驚き過ぎて声も出ないハサマくん。

 

 

親のところは分からないが家にはぬいぐるみだけで人形などそもそも購入していないそれでもかかってくる。

 

 

メリーさんがあまりそういうのに興味のないハサマくんでも知っているくらいの知名度を持った都市伝説であることを思い出した。

 

 

「”メリーさん 対処方法”っと。検索検索~」

 

 

 

うるさい、後ろは壁だ

 

リーパー「背後に立たないでいただけると有難い」

 

高層マンションの最上階に住んでいれば辿り着く前にダウンする

 

背後にまわられたらそれをやり返す

 

逆探知だろ

 

やばい奴になって迎撃準備釘バットお勧め

 

「破ぁー!!!」

 

家の扉の鍵全部閉める

 

出入り口以外から逃げる

 

「人違いです」

 

 

 

だがしかしネットは情報が多すぎて錯綜するのも当たり前なのであった。

 

 

それでも出来そうなものはあったので実行してみるハサマくん。

 

 

「あーもう学校行けばよかった!!!」

 

 

今更である。

 

 

ここでスマホのホーム画面に異変が発生。

 

 

なんと設定していたうさぽんの写真がメリーさんの写真に置き換わっていたのだ。

 

 

更に入れているアプリのアイコンや名前にもメリーが登場している。

 

 

 メールや電話をしようにも電話帳が皆メリーさんになっていたりメリーという文字しか候補に存在していなかったり勝手にメリーという文字が羅列されていく始末。

 

 

一生このままなのかという絶望感によりハサマくんのストレスが最高潮となってそして切れる。

 

 

あてられた者に畏怖されるようなドス黒いオーラが絶賛噴出中顔はというと見せられないのでモザイク否黒塗り処理であるそこへ二度目の着信が響く。

 

 

メロディは本来なら小鳥のさえずりだったが例によってメリーさん仕様になっておりゆっくりと応答ボタンが押された。

 

 

『 私 メリー 今 花屋さん の ところ なの 』

 

 

『…………………………………………………………………………………………』

 

 

 

ハサマくんの沈黙が続いて一方的に切られたその瞬間ハサマくんの腹が声をあげ正気に戻った。

 

 

「……お腹空いたなぁ」

 

 

ぼそりと呟くと思いついたように窓を開けるいつの間にやら財布は超高速の動作によって既に鞄の中に収まっていた。

 

 

ここは二階、ハサマくんの安息の地である寝室。

 

 

いつもと違う状況であることとこれが何度もしていたことも手伝いそこからためらいもなく飛び降り風を行使したことで無傷で着地。

 

 

そしてコンビニへ一直線に限界まで速度を上げて走る奔る疾る。

 

 

自動ドアの前に着くとピタリと動きを止めて落ち着きながら入店。

 

 

 イチゴミルクとサンドイッチとポテトチップス(薄塩)とバリバリ君(コーラ)を買って出ていき

 

 

家に着くとはしごをかけることで窓まで登りついでに引き上げてから部屋で食していた。

 

 

風呂にも入って身体を拭き大雑把にドライヤーで乾かすとベッドに行き就寝。

 

 

この間数回着信がかかってきたが全て無視。

 

 

すっかりストレスが解消されたハサマくんはある程度普通の生活を送ったのであった。

 

 

 ゆかの なかに いる 

 

 

 

次の朝ハサマくんは自分とは違う誰かの感触を寝返りで認識しそっと見てみる。

 

 

枕元に危ない物を置いたメリーさんが寝ていたので没収して机に。

 

 

正面からベッドに再び入ると彼女の背中に腕をまわし

 

 

「おはよう。よく眠れた?」

 

 

空いた腕で顎に触れて持ち上げた後トドメにハサマくんは顔に笑みを作ってから近づけた。

 

 

 

 起きたら目の前に良い顔がアップで視界に映ったことで慌てて藻掻こうとしたメリーさんだが全力で拘束されており逃げられない。

 

 

最後の切り札は離れた位置の机の上。メリーさんは詰んだ。

 

 

「可愛い君は目立ちたがりやさんなの?スマホ元に戻してくれると助かるんだけどなー」

 

 

知らん振りで続けるハサマくん。明らかに戻るまでやめない気である。

 

 

 「 私 メリー 戻す 戻すから やめて 」

 

 

 せめてもの抵抗に目を瞑っているメリーさん。恋愛感情があるかは不明なものの効果はあった模様。

 

 

蛇足だがハサマくんはこういう手段を使うのは初めてである。やりすぎたらどうなるかということをきちんと分かっているからだ。

 

 

「ほんとさ困るんだよこういうの」

 

 

「グリホラないとお友達と話題があった時に使えないし」

 

 

「電話やメールできないと親とか先生その他の人達に迷惑かかるし」

 

 

「ツブッター出来ないと最新情報とか漫画とか読めないし」

 

 

「一生生活に支障が出るからやめてくれないかなー?」

 

 

前述の姿勢を保ったまま淡々と理由を並べていくハサマくん。

 

 

観念したかのように動きを止めるとメリーさんは文字通り姿を消した。

 

 

「あれれ?忘れ物あるのに。」

 

 

姿が消えたことに驚いたハサマくんは姿勢を解いて机の上に置かれたナイフを見に行きひょいと手に取る。

 

 

 「…………………………貰っておこう……そうだね。果物を切るのには使えるか………」

 

 

 

安全確保のため台所にしまうとまだ間に合いはする時間だったので元に戻ったスマホを使い

 

 

遅刻するかもしれないと学校に連絡し拙い鼻唄を発しながら身支度を整えはじめるのであった。