捕縛と不能の間の話

目の前で跪いているうちのNo.2はテンクウという盲目の男性と一緒に幻覚を扱うギャングの捕縛を済ませたようだ。

「あれ口調は全然違かったけど見た目はなかなかあってたみたいだしね。」

見た目だけはとはいっても見た目がほぼ本物といっていいクオリティだったみたいで。

「グリムちゃんは気付いてないだろうけど目が落ち着いてないよ?」

 気付かないほど動揺しているのは史上初といってもいいほど堪えてるのではないかな?

「ということで深呼吸してからこっちおいで?ね?」

グリムは言われたとおりにするとこちらにゆっくり歩み寄ってきた。

彼女の泣き顔は何年かに一度くらいしか見られないであろうレア物だ。 

見ることが出来たからといって感謝はあまりしないのだけれど。特にこの類はね。

「…………よしよし。たまには休みなよ全くもう。」

 頭を撫でながら肯定的な発言をすると良い気分になったり不安が少なくなるらしいので頻繁に使っている。

「君はここの頭脳で核なんだからさ、困るのこういうのは特に。」

 嘘は吐いてないし吐くほどの理由もない。

「勿論グリムちゃんだけじゃないよ?クロマちゃんもナツメちゃんも誰でもそう。」

幾分は落ち着いてきたのか自ら離れてきた。

 「さてさて、お互いに切り替えてこっか!!じゃあね!」

クロマに連絡は済ませてある。彼処の魔物は見た目が精神を削ってくるのが目立つが逆に回復してくれそうなのもきちんと存在する。ラビリンスに連れて行くようにも言ったので大丈夫だろう。

 

さて、私はアンティノメルに行ってこよう。どうせ今頃脱獄でもしているのだろう?

怒りがちゃんとある以上もう昔のように無には成れないけど

せめてその命と同じくらいに大事なものは壊すから。

 

 

………………ん?グリムちゃん?もう立ち直ったの早いね!!一緒に仕返ししたい?

勿論いいよ何にしようか。へーなるほどなるほど。いいねそうしよう!!