(キャラ借り)梅雨のキナコ君

梅雨のチュリグにキナコは一人でいた

外の人通りは少なく屋内で食事を楽しんだり読書をしている者が大半を占めている

それに不満げな顔で雨合羽傘長靴(全て黄色)フル装備で防水性のパンフレットを広げていた

街の近くに花畑のある丘があるらしいことを見つけそこを目指すことにした、猛ダッシュで

丘には寒色系のフォエネスが土砂降りの雨にも負けず懸命に咲いていた

キナコはそれに感動したのか周りにたんぽぽを勢いよく咲かせていた

暫く景色を体育座りで眺めていると白影が目に入る

最初は幻覚かなと思っていたが確かめてみようとそれに近づいた

それは髪や肌、更には衣服に至るまで全てが白いキナコであった

こちらに向けて薄い微笑みを浮かべており一言も喋らない

それに対してキナコは一言「すげー!」と叫び目を輝かせ

勢いよく抱きつき頬をつまんでむにむにしていた

二人は楽しく遊んだ、具体的には街で追いかけっこしたり

(目撃した国民は微笑ましく仲の良い兄弟だなと思っていたようだ)

何故か水溜まりで踊ったり(雨具をフル装備していたので服に影響は出なかった)

時刻はもう夕方(段々小雨になってきた)

また遊ぼうなと白キナコに別れを告げるとそれは瞬きの間に消えてしまった

少しだけ残念に思っていたようだが気を取り直すと

元気よく足を進めドレスタニア行きの船に乗るのであった。