虹蛸密猟阻止

「クロマちゃん、ちょっと頼みたいことがあるんだけど」

そうハサマが呼びかけるとクロマはすぐさま片膝をつき「何でしょうか王よ」と答えた

「レイオクトさ、いるじゃん。あれ密猟されようとしてるみたいなんだよね」

最近食用になることが判明したチュリグの海に潜む極彩色の蛸(希少生物)のことである

鑑賞するには問題ないが一度豹変したら最後鬼を軽く超える筋力を持って相手を殺害することから

チュリグの生物の中でも危険度が破格で通常は心配しなくても大丈夫なのだが

もしも幼生のいる巣が発見されて侵入されたらひとたまりもない

そんなわけでハサマは魔物を熟知し扱えもするクロマに頼んだ。

グリムでもよかったのだが相手が抵抗すれば困ったことになるためである。

「てなわけでちょっと懲らしめてきて」と続ける前に

龍の嘶きを残してクロマは消えていた。別にこれは珍しいことではない。

「国民は王の言葉には絶対服従」というのが チュリグにおける暗黙の了解である

_チュリグ海上空_

黒龍に乗ったクロマは海賊船を発見し少しの間だけ待機するとそのまま向かっていった

「お頭!なんか龍がこっちに向かってきてます!」

「何をしてるんだ!さっさと砲弾ぶちかませ!」

「駄目です間に合いませ」

船は龍の突進により派手に吹っ飛んで転覆した。

それを横目にクロマはそのままチュリグへ帰って行った