白い過去(後)

やがて大きさだけで大陸を超えるものが完成した 消え入りそうな声で

天をも穿つ閃光の一撃ゲイ•ボルグ

それだけ呟き心中でさようならと続けるとそれを放った

パニックになる暇すら与えられずうさぽんを除いた世界は呆気なく滅亡した

重い身体を過剰に動かし己の限界すら超えた気力を使ったので当然ハサマの意識は切れた

何処とも知れない黒い空間の中で観測者は ハサマを横に寝かせて様々な概念を消していた

アルビダ死滅び睡眠血良心野心悪心恐怖記憶理性痛覚鬱etc

概念の消去が終わるとハサマの服装を自身と同じような意匠の白いコートに変えた

かくして 「アルビダとしてのハサマ」は消え 「観測者としてのハサマ」が誕生したのであった