(アイラヴ)モカ君のお使い

『誰~にも~内緒でお出かけ~なのよ~♪』

 

お馴染みのテーマソングと男性のナレーションが流れる中今回の主役が紹介される

 

クロマ宅の混血サターニア、モカ君である。

 

これは蛇足だがクロマはチュリグで人気のユニットのリーダーで

モカは義理の子で天真爛漫さに定評のある今人気の子役だ

 

『モカーちょっとお使い行ってきてこれメモとお金ね。』

 

洗濯物を干し終えたクロマが部屋の中を走り回るモカを制止しメモとお金を渡す

 

それにモカは花の咲くような笑顔で『頑張るねママ』と応じメモを大切そうに受け取り持った

( メモの内容)

リンゴ2

しょうゆ1りっとる

すきなアイス(さんこまで)

にんじん5

 家を出るとモカは手提げ袋にメモとお金を入れると蛾の翼を広げ早速飛行した

 

和服姿の俊足を誇る撮影スタッフ(鬼の男)は

それに驚愕すると全力疾走で目的地への先回りを試みた

 

コンビニに着いたモカは人間の女性店員にメモを見せこれくださいと頼んだ

 

なお和服の鬼は追いついたものの息切れを起こしたので休み

 

代わりに隠匿の呪詛を持つラッパー風の格好をしたアスラーンの女性がカメラを回している

 

店員は恍惚の表情でアイス以外の物を持ってくるとアイスを選んでくるようモカに言う

 

モカはアイス売り場でしばらく迷うとちょっと高いものと女性に人気のものを選んできた

 

店員と天気の話をしながら会計を終えるとコンビニを出てスキップしながら帰り道を行く

 

回復した鬼がカメラを持ちアスラーンと連携をとりながら追いかける

 

何故か何もないところで派手に転んだモカ。

 

転んだにしてはかなりの傷を負っていたが自己再生の呪詛によりあっという間に塞がった

 

涙目で起き上がると手提げ袋を再び持ち今度は歩いて家まで行った。

 

この間撮影スタッフはハラハラしながら見守っていた

 

帰宅するとモカはクロマを見つけるなり抱きついて号泣した

 

クロマはモカを慰めると高いアイスを一口不意打ちであげた

 

モカは泣き止むとそのままアイスを食べ続け、終える頃には笑顔を取り戻していた。

 

 撮影スタッフはそれを撮り終えると帰って行った

(アイラヴ)リベンジ

とある町に建っている一つの雑居ビル、それら全てがチュリグ芸能事務所だ。

そこの4階、ハサマプロデューサー の膝で涙を流す少女がいる

先日行われたオーディションに見事合格し、アイドルの道を歩み始めたうちの一人である。

所属事務所が傾き精神の荒んだ他所の先輩と会い嫌がらせを受けたのだ

「よしよし、まだ始めたばかりだけどお仕事休む?どうする?」

少女の頭をゆっくり撫でながら優しく声をかけるプロデューサー。

それに少女はあいつらに勝ったと思われたくないから頑張ると健気に答えた。

「そっかあ。先輩達が助けてくれるよ。だから遠慮なく頼ってね。」

少女が立ち去りしばらくするとハサマは「それじゃあ後はよろしく」と呟くと

「了解しました」と事務的な返事がかえってきた。マネージャーのグリムである。

そしてまたグリムは姿を消した、今日行われるライブのプログラムが書かれた紙を見ながらほくそ笑むハサマを残して。

舞台

八番目のユニットの出番が終わると同時に舞台は暗転した

パニック状態と化した観客達は誰も止められない

Welcome!

大きく作られた蒼炎がステージに突如として点るまでは

観客達はざわつきながら蒼炎を見つめているとそれは弾け_____その中からは、九番目のユニット。

チュリグで屈指の人気を誇る「キョクゲイシ」の面々が不敵に笑いながら現れていた。(と同時にステージが明るくなった)

一瞬の静寂、途端に沸き立つ観客、飛び交う歓声。

アップテンポな爆音が響く中猛獣を使役しての火の輪潜りなど

サーカスそのものの演出で観客をさらに熱狂させる

やがて時間が来るとキョクゲイシは一列に並び礼をする。

アンコールを所望する声が響いてもそれには答えることなくそのまま舞台を去った。

チュリグ芸能事務所4階

一連の様子をライブ生放送で視聴したプロデューサー。

横目に最後のユニットの欄を見ると独り言を呟く

「大トリはあげたから、傾きから見事逆転してね?」

そして生放送のウィンドウを閉じた。

                              

                            その夜、一つの事務所が潰れた。

(アイラヴ)チュリグ芸能事務所

小説疲れたからたまには設定。

チュリグ芸能事務所 五階建ての雑居ビル……を丸ごと買い取った。ほとんど女で男が希少

ファッション方面でその名を馳せていたが最近はアイドル方面にも進むようになった

コスチュームは露出度が低く意外と華がない。機能性重視とのこと。

(アイドル本人の希望があれば華があるものを用意してくれる)

(ちなみに媚びや愛想は売らない)

いつもは和やかな雰囲気の場所だが他所との対立が起こるとそれは一変する

社長 観測者 (仮名ナナシ)

ハサマに全部丸投げをしている大体何でも出来る奴。いろいろと謎が多い

アイラヴでは黒スーツの大柄な人間の男の姿をとっている

プロデューサー ハサマ 

世にも珍しい無性のアルビダ。一見子供に見えるがかなりの年長者(そして事実上の最高責任者)

強すぎるので基本的に大事(なおそれはグリムのぶっ倒れも含む)でしか動かない、いつもは相談役をしている。

なおゲイボルグは世界観が世界観なので最初から使えないようにしてある。

マネージャー グリム

雰囲気がどちらかといえばヤのつく人っぽいアスラーンの美女。

敏腕だが生まれつきの仕事大好きなため時々それが原因で倒れる。

各業界から引っ張りだこにされる程の実力を持っていたが最終的にここに落ち着いた。

キョクゲイシ(クロマ、ナツメ、他女精霊四名)

チュリグ芸能のトップ。

アイドルらしからぬダイナミックなパフォーマンスで観客を熱狂させる。

クロマ

キョクゲイシのリーダーの人間。身体能力が種族を疑う程に高い。

元サーカスの花形だったがそこがいろいろと黒かったので使役していた獣と共に辞めていった。

ちなみにそのサーカスはそれがバレて潰れた。

ナツメ

クロマの右腕、人間なのに炎を扱える。

頑張れば炎で色んな形を作れるので主にそれをしている。

元はファッション業界の第一線を走っていたが何故かアイドルに行った。

憧れてる人の影響という説が濃厚。

ナミネ

オーディションに合格したうちの一人で最近ソロデビューした。

デビュー早々妨害を受けたが何とか持ち直し改めてライブを行い見事成功させた

水を操る人間でなので夏が特に向いてるんじゃないかと思われている

モカ

天真爛漫さと種族の珍しさで今人気の子役、クロマの義理の子でもある。

メイム

SNSで話題の子役。とても幼女とは思えない悟りっぷりが賛否を呼んでいる。

(キャラ借り?)ハサマの羨望

アスミちゃんと二人で紅茶を飲んで部屋から出た後自然と口角がつり上がった

この状況でも自分の出来ることを懸命に探し

それをやり遂げようとする者達がいるあたり

真に平和なのはあのワコクという国なのだろう

率直に言えば羨ましい。……成る程、これが羨望というものか。

ただし当たり前のことだがチュリグはワコクにはなれない。

無理矢理なろうとしても悪影響にしかならないだろう

そんなわけでもし王として関わることになったら

あちらの文化、特に「音楽」に注目していこう。

ハサマはそう決意し、口角を戻しながら階段を降りた。

(キャラ借り)梅雨のキナコ君

梅雨のチュリグにキナコは一人でいた

外の人通りは少なく屋内で食事を楽しんだり読書をしている者が大半を占めている

それに不満げな顔で雨合羽傘長靴(全て黄色)フル装備で防水性のパンフレットを広げていた

街の近くに花畑のある丘があるらしいことを見つけそこを目指すことにした、猛ダッシュで

丘には寒色系のフォエネスが土砂降りの雨にも負けず懸命に咲いていた

キナコはそれに感動したのか周りにたんぽぽを勢いよく咲かせていた

暫く景色を体育座りで眺めていると白影が目に入る

最初は幻覚かなと思っていたが確かめてみようとそれに近づいた

それは髪や肌、更には衣服に至るまで全てが白いキナコであった

こちらに向けて薄い微笑みを浮かべており一言も喋らない

それに対してキナコは一言「すげー!」と叫び目を輝かせ

勢いよく抱きつき頬をつまんでむにむにしていた

二人は楽しく遊んだ、具体的には街で追いかけっこしたり

(目撃した国民は微笑ましく仲の良い兄弟だなと思っていたようだ)

何故か水溜まりで踊ったり(雨具をフル装備していたので服に影響は出なかった)

時刻はもう夕方(段々小雨になってきた)

また遊ぼうなと白キナコに別れを告げるとそれは瞬きの間に消えてしまった

少しだけ残念に思っていたようだが気を取り直すと

元気よく足を進めドレスタニア行きの船に乗るのであった。

虹蛸密猟阻止

「クロマちゃん、ちょっと頼みたいことがあるんだけど」

そうハサマが呼びかけるとクロマはすぐさま片膝をつき「何でしょうか王よ」と答えた

「レイオクトさ、いるじゃん。あれ密猟されようとしてるみたいなんだよね」

最近食用になることが判明したチュリグの海に潜む極彩色の蛸(希少生物)のことである

鑑賞するには問題ないが一度豹変したら最後鬼を軽く超える筋力を持って相手を殺害することから

チュリグの生物の中でも危険度が破格で通常は心配しなくても大丈夫なのだが

もしも幼生のいる巣が発見されて侵入されたらひとたまりもない

そんなわけでハサマは魔物を熟知し扱えもするクロマに頼んだ。

グリムでもよかったのだが相手が抵抗すれば困ったことになるためである。

「てなわけでちょっと懲らしめてきて」と続ける前に

龍の嘶きを残してクロマは消えていた

別にこれは珍しいことではない。

「国民は王の言葉には絶対服従」というのが チュリグにおける暗黙の了解である

_チュリグ海上空_

黒龍に乗ったクロマは海賊船を発見し少しの間だけ待機するとそのまま向かっていった

「お頭!なんか龍がこっちに向かってきてます!」

「何をしてるんだ!さっさと砲弾ぶちかませ!」

「駄目です間に合いませ」

船は龍の突進により派手に吹っ飛んで転覆した。

それを横目にクロマはそのままチュリグへ帰って行った

王の葬式(死ネタ閲覧注意)

※これはIFの話です。

 

 グリムです。突然ですが、王が死にました。 原因は王宮内で一人寝ていたところの滅多刺しです。

 

 【罵詈雑言】は王の抵抗で既に死亡しており、既に存在していない国の生き残りでした。

 

 あれから観測者も姿を見せておりません。

 

 葬式は全国民が黒服で参列し装飾品の類は一切身につけておらず

誰も涙を見せずに数十分程王に感謝と安息の黙祷を捧げ

ナツメが玉座に載せられた棺を一気に蒼炎で焼き尽くし

遺言書によって私とクロマが次期国王に指名されました。

 

 終わるまで皆さんは凛とした表情でした。

 

 初代の激務を改めて思い知りこの為に二人指名されたのだなと納得し、今でも私達は激務に励んでおります。

 

 願わくばどうか、初代に安らかな休息を。

 

 

 

 

 その様子を白と黒の影が楽しそうに見ていた。

 

 白影はたまには私が死ぬルートもいいねと笑顔で言い、黒影はそれを見て成長したなと無感情に褒めていました。

まあそれを知る者は影以外誰もいないのですが

※一部加筆しています

※この話の後白黒影は神格化(っぽいもの)をされますが特に恩恵も支障もありませんフレーバーです

※なお姿は黒は多足白は多腕です